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堀江敏幸「アイロンと朝の詩人 回送電車?」

先日、古本屋で堀江敏幸の本を購入しました。

ずいぶん前から売りにでていましたが、目にとまらず、古本屋の本と出会いはそんなときもあります。

堀江敏幸は大好きな作家で、「雪沼とその周辺」、「なずな」など何冊も読んできました。エッセー面白く、「回送電車」シリーズはいろいろなところで書き散らした作品集で、第1作を読んだのは10年前以上前、日記にも書いていました。

http://SNS.jp/view_diary.pl?id=304238976&owner_id=7369308

今回は3巻目、新聞、雑誌、ムックなどに書いた様々な文章が載っていて、独特の美しく時々おかしい文体は相変わらずです。日本語なのに、フランス語のような香りがします。

面白かったのは「門と壁のあいだに汗ばむこと」という文章で、本を読むときの手の汗についてから始まって、本のカバー論、岩波文庫、「カフカの短編集」の中の「門の掟」で終わります。この繋がり感心し、自分のための門にもかかわらず入ることができない「門の掟」は、本の比喩ではないかという著者の指摘を少し考えています。

堀江敏幸は前は明治大、現在は早稲田大で教鞭をとっています。

もし可能なら、大学に通い堀江敏幸からフランス文学を習ってみたいと思いました。

写真は堀江敏幸「アイロンと朝の詩人 回送電車?」